Prinect ColorToolbox ver.16における注意点

Color Toolbox

【対象製品】:Color Toolbox2016

 

症状

Prinect Color Toolbox 2016を使用し、X-Rite社の測定器i1-Pro2とi1_iO2で測定を行った場合、以前のColor Toolboxのバージョンより測定速度が遅くなってしまう。
またColor Toolbox 2016で比較しても修正プログラム適用前後で速度が異なってしまう。
測定速度例)

バージョン 測定テーブル 測定ヘッド 測定モード チャート フィルタ 測定時間
2015以前

または

2016.0.33.2

i1iO2 i1 Pro2 ストリップ ECI 2002

ランダム

M0 約3分
2016.0.38.4以降 i1iO2 i1 Pro2 ストリップ ECI 2002

ランダム

M0 約40分

 

【原因

X-Rite社のSDK(開発キット)の仕様変更に伴い、パッチサイズが6mmのチャートをストリップモードで測定することができなくなりました。

これによりパッチサイズ6mmのチャートをストリップモードで測定しようとした場合、測定速度が遅いスポットモードへ自動的に切り替わるようにPrinect Color Toolboxの仕様も変更されました。

 

 

【処置

従来のストリップモードで測定するにはパッチサイズ8mmのチャートが必要になります。

パッチサイズ8mmのチャートについてはIT8 7.4のチャートが用意されており、チャートサイズが186mmx230mmの3枚になります。

チャートデータのダウンロードは下記リンクから可能です。

 

【ご質問と回答

Q1:バージョン2016の修正パッチでの仕様変更の理由は?

A1:X-Rite社の新しいSDKのリリースは測定フィルタM1/M2に必要な仕様変更であり、Color Toolbox2016に実装しなければいけない新機能でした。また別なバグフィックスも修正パッチに含まれます。

 

Q2:修正プログラムをアンインストールし、バージョン2016.0.33.2で使用しても問題ないか?

A2:M0の測定品質においては修正プログラム適用前後では変わりません。

なおこのバージョンではiSis2, i1-Pro2, i1_iO2のM1での測定モードはサポートされません。

 

Q2:なぜチャートが6mmから8mmになり、また枚数が2枚から3枚になったのか?

A2:今回の大きくなったパッチは測定が失敗しないようにするために作られました。また枚数はパッチサイズの変更に伴い見直されました。

 

ハイデルベルグ・ジャパンと致しましては、お客様へ安心してお使いいただける製品作りを目指して邁進してまいりたいと考えております。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

 

新しいIT8.7-4チャート